
福島県棚倉町の奥州一宮・八槻都々古別神社に伝わる国指定重要無形民俗文化財「御田植祭」は27日、同神社拝殿で行われた。楽人が狂言のようにせりふを交えながら舞を奉納し、今年の豊作を祈った。
東白川地方の農作業の始まりを祝う早春の伝統行事。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)をまとった楽人が稲作に関する場面を演じた。町内の近津小郷土史クラブの6年生児童4人も巫女(みこ)として参加した。
「種まき」の場面では「わせー、なかてー、おくてー」の掛け声に続き、感染拡大が続く新型コロナウイルスの「退散」への願いを込めた。