
全国農業協同組合中央会(JA全中)などが主催する第52回日本農業賞の「食の架け橋の部」で、米焼酎を製造している福島県只見町の合同会社ねっかが最高賞の大賞に次ぐ特別賞を受けた。
日本農業賞はJA全中と都道府県農業協同組合中央会、NHKが主催し、経営や技術の改善、地域への貢献に取り組む農家や団体を表彰している。個別経営の部、集団組織の部、食の架け橋の部の3部門で募集。このうち食の架け橋の部は農業者と消費者を結ぶ優れた活動や未来の豊かな生き方・地域づくりのヒントとなる活動が対象で、全国から31件の応募があった。
ねっかは2016(平成28)年7月の設立。過疎・高齢化や稲作農家の担い手不足などの課題解決に向け、只見町産の米と水を使った米焼酎「ねっか」の製造を手がけている。
表彰式は4日、東京都のNHKホールで行われた。ねっかの脇坂斉弘代表社員(48)は「多くの人の応援と地域の協力のおかげ。これからも地域の未来のために頑張っていく」と語った。