
福島県二本松市の二本松工高と安達東高が統合して4月から二本松実高が開校するのを前に、二本松工高は16日、校内で閉校式を行い、60年の伝統を新たな時代につないだ。
在校生約170人と教職員らが出席。佐藤正道校長が「ものづくり魂、松工スピリッツを進化させ、挑戦し続けてほしい」と式辞を述べ、丹治茂雄同窓会長らがあいさつした。生徒会長の佐々木倖汰さん(2年)が「先輩方が築いた60年の歴史の重みを引き継ぎ、新生・二本松実高をつくる。地域に貢献できる人材になる」と誓い、佐藤校長に校旗を返還した。詩人草野心平さんが作詞した「日輪は天にかがやき」で始まる思い出深い校歌が最後に流れた。
二本松工高は1962(昭和37)年に開校し、技術分野の人材を中心に卒業生1万2184人を送り出した。
安達東高は20日に閉校式を行う。二本松実高は現在の二本松工高を本校舎、安達東高を安達東校舎とし、4月10日に開校式を繰り広げる。