
福島県が生んだ「医聖」の名を冠した政府の医学賞「第4回野口英世アフリカ賞」を受けた医学研究部分野のサリム・S・アブドゥル・カリム博士(62)と妻のカライシャ・アブドゥル・カリム博士(62)=ともに南アフリカ=、医療活動分野の「ギニア虫症撲滅プログラム」を主導するカーターセンター(米国)の関係者は17日、来県し、猪苗代町と会津若松市で野口博士ゆかりの地を巡った。
一行は町内の野口英世記念館を視察した。八子弥寿男館長や倉根一郎野口英世記念会理事長の案内で回った。野口博士の生家や研究資料などを見て、野口博士の等身大パネル前で記念撮影した。カーターセンターからはアダム・ジョセフ・ウェイスディレクター(42)とメーガン・クレム・マーツ上級副部長(36)が訪れた。
野口英世アフリカ賞は野口博士の志を受け継ぐ医療従事者を顕彰している。サリム博士夫妻はエイズウイルス(HIV)の予防・治療、新型コロナウイルス対策などに貢献。カーターセンターが主導するギニア虫症撲滅プログラムは寄生虫感染症「ギニア虫症」をほぼ撲滅させた。