

福島県福島市飯坂町で180年余りの歴史を誇る穴原温泉・吉川屋は、同温泉の開湯伝説に登場する俵藤太(たわらのとうた)のイラストや、人気声優によるキャラクターボイスなどを活用して、サブカルチャーを取り入れた温泉地の発信を始めた。
開湯伝説によると、豪傑で弓の名手だった俵藤太が大ムカデを退治したことから熱い温泉が湧き出し始めたという。畠正樹社長が伝説を現代風に再現して、幅広い世代に温泉地を知らせたいと考えた。スタッフと意見を出し合って俵藤太の勇ましい姿をイラスト化し、声はテレビアニメ「チェンソーマン」で早川アキ役を務める坂田将吾さんを起用した。
イラストはパネルにして館内で展示。俵藤太の声は同旅館ホームページで聞くことができ今後、館内の施設案内でも活用される。
同じく、同旅館のオリジナルキャラクター「かむろみ三姉妹」も声優3人をそれぞれ起用し、温泉地をPRする声などを制作した。
畠社長は「観光客が伝説に触れることで、温泉や食事とともに満足感につなげたい」と意気込みを語った。