
JR只見線の利活用促進や地域振興を考える只見線応援ミーティングは18日、福島県会津若松市のアピオスペースで開かれた。昨年10月の全線再開通から半年を迎えるに当たり、沿線住民らが今後どのように応援していくか意見を交わした。
奥会津の地域経済を考える会の主催で10回目。約50人が出席した。ゲストスピーチで工藤宇裕県只見線管理事務所長、佐藤英也元JTB地域交流事業担当、大槻曉彦Tabist東北アカウントマネージャーが県の取り組みや路線活性化策などを紹介した。
ワークショップで班に分かれて再開通後の良かった点、困りごと・懸念を分析し、新たな応援の仕方を考えた。各班からは「満席でも座れるように折りたたみいすを売ったり貸し出したりするのはどうか」「地元素材の弁当を販売し、使用した地場野菜を通販で売っては」などのアイデアが出された。
席上、新潟県上越地方を走る第三セクター「えちごトキめき鉄道」の鳥塚亮社長がビデオメッセージを寄せ、自社のリゾート列車「雪月花」を6月に只見線に乗り入れる計画を明らかにした。
雪月花は、開放感のある車窓から山や海の景色を眺望でき、地元食材の料理が満喫できるとして人気がある。鳥塚社長は現在、本県の第2期只見線利活用計画検討会議のメンバーで、「小出(新潟県)―会津若松駅間を走らせる。観光のシンボルとして只見線を活用できないか探る」と語った。