



日本酒入りスイーツを開発する「酣(たけなわ)プロジェクト」の審査会が27日、福島市のコラッセふくしまで開かれ、太郎庵(福島県会津坂下町)の「会津サンド泣き(天明フランボワーズショコラ)」が最高賞のグランプリに輝いた。
福島県菓子工業組合と県酒造協同組合に加盟する菓子店、酒蔵が連携した事業で3年目。県中小企業団体中央会が事務局を担っている。今回は和菓子と洋菓子11品が出品され、横浜市の菓子店「パティスリー・ラ・ベルデュール」オーナーシェフ服部明さんを委員長に審査した。
太郎庵の作品は地元の曙酒造の「天明 純米本生」を活用した。日本酒ガナッシュとチョコムースにフランス産のチョコレートを使用。ミックスベリーを入れ酸味と食感を工夫した。太郎庵の目黒徳幸社長は「福島が誇る日本酒の可能性が広がる。たくさんの人に喜んでもらいたい」と喜びを語った。
準グランプリは檜物屋酒造店(二本松市)の「千功成大吟醸袋吊り」を使った市内のパティスリーエソールの「大吟醸レーズンバターサンド」、星野リゾート磐梯山温泉ホテル特別賞は、大和川酒造店(喜多方市)の「辛口桑折 純米吟醸」と酒かすを使い、手作り菓子工房大野屋(桑折町)が開発した「プチSAKEマン(四季菓選)」だった。
インスタグラムで募集した「いいね!」が最多だったPatisserie Sawada(福島市)の「OPERA~SAKE摺上川~」にはインスタいいね!賞を贈った。市内の金水晶酒造店の「純米吟醸摺上川」を使った。
商品は各店で販売する。29日から5月末まで星野リゾート磐梯山温泉ホテル(磐梯町)でも販売する。