桑の葉や実を使ってビール 福島市フルーツラインエリア観光推進協議会 15日から道の駅ふくしまで販売

2023/04/03 18:30

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15日から販売が始まるリーフ(左)とフルーツ
15日から販売が始まるリーフ(左)とフルーツ

 福島市フルーツラインエリア観光推進協議会は、養蚕文化を次世代に伝えようと桑の葉や実を使ったビール「シルクロードエール」を開発した。リーフとフルーツの2種類あり、15日から市内の道の駅ふくしまで販売する。その後、県内外に販路を拡大する予定。

 道の駅ふくしまの指定管理者や市内の観光関係者でつくる協議会は、市内の養蚕やハンドクラフト(織物など)をテーマとした観光庁のふるさとづくりモデル事業の助成を受けている。今回、養蚕の副産物を活用して商品を開発し、「エシカルビール」として売り出す。2種類とも蚕沙(さんしゃ)=蚕のふん=を用いた。リーフは桑の葉を使い、緑がかった色合いとにがみの少ない飲み口が特徴。桑の実を生かしたフルーツはピンク色が特徴でほのかな酸味を楽しめる。

 アルコール度数はともに6%、希望小売価格は583円(税込み)。ロゴデザインには、吾妻小富士の雪うさぎ、猪苗代湖、モモ、アンコウなどのイラストを用いた。

 協議会によると、桑は昔から漢方薬として使われるほど優良成分が含まれている。福島大の分析では、蚕沙にもその成分が残っていることが明らかになっているという。