福島市飯坂温泉の発祥の地・鯖湖湯の近くで４月にオープンした「ひろすけ旅館」と、二八更科そばを提供する「そばひろ」は温泉街で新たな挑戦を重ね、地域活性化に努めている。
オーナーの渡部泰陽さんは、東京都や千葉県で旅館を経営しており、８年ほど前に旅館再生のため飯坂町を訪れた。温泉街の魅力に触れ、自身も旅館を経営しようと閉館した老舗旅館「鯖湖旅館」を買い取り、改修してひろすけ旅館とそばひろを開業した。温泉街の中心地に位置し、施設の再活用を喜ぶ声も多い。
ひろすけ旅館の宿泊費は５５００円（税込み）から。低価格に設定し、主にビジネス客をターゲットにしている。そばひろでは宿泊者の朝食を提供するほか一般利用も可能で、地域では珍しい「朝の食堂」として利用されている。そばは３９０円から、定食は５００円（いずれも税込み）。営業時間は午前７時から午後１時３０分まで。火曜定休。
地域ではデリバリーサービスが少ないため、渡部さんは今後、そばの出前も検討しているという。「失敗を恐れない。あらゆることにチャレンジし、温泉街を盛り上げていきたい」と意欲を燃やしている。
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