肥料、飼料購入額の4%還元 農業資材高騰でJA福島さくら

2023/05/27 09:53

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 農業資材の高騰を受け、JA福島さくら(本店・福島県郡山市)は組合員が2022(令和4)年度に購入した肥料、飼料金額の4%を還元する。独自の取り組みで、農家の安定経営につなげる。

 26日に市内の郡山ユラックス熱海で開いた総代会で承認した。2022年度余剰金の一部を配当金に充て、JA福島さくらから購入した肥料や飼料の購入実績に応じて農家を支援する。還元する金額は計約1億335万円となる。

 JAによると、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、農業資材は4%以上高騰している。今回は余剰金額を踏まえて4%とした。「組合員が営農意欲を失わないように、しっかりと支援していく」としている。


■9支店の店舗機能移転

 総代会では、支店の再編計画も示された。9支店の店舗機能を別支店に移転する。

 対象店舗は【表】の通り。熱海、遠野の両支店は再編後も現店舗を「よりそい店」として活用する。このほか、湖南西よりそい店、七郷よりそい店、田人よりそい店は閉店する。

 園芸ギガ団地構想推進に向け、いわき市平下片寄にネギ選果場を新設する。2025年4月以降の稼働を予定している。