
再造林推進や県産木材の消費拡大などに取り組む一般社団法人モクティ倶楽部(福島県本宮市)は27日、いわき市田人町旅人地区の山林に針葉樹を1千本、植樹した。
「再造林プロジェクト」と銘打ち、趣旨に賛同する個人や企業などから合わせて約150人が参加した。環境保全の観点から管理が適切として森林管理協議会(FSC)の認証を受けている標高約600メートルの山林で実施し、生育の早い針葉樹「コウヨウザン」の苗木1000本を植えた。いわき市の遠野興産が協力し、ドローンを使った苗木の運搬を実演した。
モクティ倶楽部は2021(令和3)年に設立し、伐採期を迎えた県内の森林の所有者や、木材の伐採・製材・加工・販売などに携わる業者らから資金を募り、森林再生に充てる活動を展開している。植樹は昨年の南会津町に続いて2回目。根本昌明代表理事は「福島の山を世界に通用する山にするため、森林資源の循環に向けた活動を継続していく」と誓った。