
▽1回戦 明桜8-5日大東北
日大東北は序盤の猛攻をしのげず、明桜に敗れた。日大東北は2回2死一、二塁で3点本塁打を浴び、4回には連続単打で8点目を奪われた。打っては2回2死、荒瀬がソロ本塁打を放ったが、中盤以降は打線のつながりを欠いた。
■奈須 成長示す快投 エースからマウンド託され「思いっきり」
日大東北は序盤の失点が響き、4年ぶりの出場を勝利で飾れなかった。試合後、スタンドにあいさつした先発堀米涼太らナインが肩を落とし涙を流した。大会前、チーム内で体調不良者が出た影響で万全の状態ではなかった。吉田翔監督は「持てる力を発揮できなかった」と悔やんだ。
堀米涼は立ち上がりから不安定だった。相手打線に2点先制打をはじめ、2回2死一、二塁には3点本塁打を浴びた。5回、先頭打者を四球で歩かせた場面で、2番手の2年生・奈須優輝が登板。
「後は頼んだ」。先輩からマウンドを託された奈須は快速球を見せつけた。「コントロールよりも思いっきり投げよう」とマウンドに臨んだ。自己最速に並ぶ140キロ台の直球などで、3回を被安打1、5奪三振で無得点に抑えた。県大会後、腕の振り方を改善したのが奏功した。
夏の福島大会まで残り1カ月。奈須は「エースに頼るばかりではなく救援陣が基礎練習にしっかり取り組み、守備力を高めないといけない」とさらなる成長を誓った。
■諦めず粘り 長根胸張る 日大東北
「ミスをなくして最少失点で抑える守備が必要だ」。日大東北の主将長根碧泉は夏までの課題を挙げた。甲子園常連校相手に得点を重ねる難しさを学んだ。一方で、終盤まで気持ちを切らさず最後まで諦めない粘りの野球はできたと胸を張った。大会前に体調不良者が出て練習不足が響いた点は「生活一つ一つを見直して緊張感を持って過ごしたい」と語った。