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聖光学院サヨナラ負け 日大山形に5―6 延長10回タイブレーク逆転3ラン被弾 春季東北地区高校野球大会

2023/06/08 10:30

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【聖光学院―日大山形】試合終了後、悔しさをあらわにしながらベンチに戻る聖光メンバー
【聖光学院―日大山形】試合終了後、悔しさをあらわにしながらベンチに戻る聖光メンバー

▽1回戦 日大山形6-5聖光学院(延長10回タイブレーク)

 延長10回タイブレークの末、聖光学院が日大山形に逆転サヨナラ負けした。聖光学院は1回、三好の中前打で1点を先制。6回に3点本塁打で追い付かれた。延長10回1死二、三塁から、日大山形に決勝点となる3点本塁打を浴びた。


■完投の安斎 悔し涙 「仲間を勝たせてあげられなかった」

 聖光学院は序盤から中盤にかけて試合をリードしたが、タイブレークの末、延長10回に3点本塁打を浴びて惜敗した。「仲間を勝たせてあげられなかった」。完投した先発安斎叶悟(きょうご)は涙を浮かべた。

 安斎は今シーズン初めて公式戦で完投した。直球とチェンジアップで緩急をつけ、5回まで無得点に抑えた。好投に奮起した打線は好機を逃さず着実に加点。6回に同点に追い付かれたが、ナインは気持ちを切らさずにタイブレークまで耐え抜いた。

 投手陣は明確なエースを決めず、安斎を含めた多彩な持ち味の4人で継投している。安斎は「その中で完投させてもらったのに、期待に応えられなかった」と悔しがる。

 斎藤智也監督は「投球は四球がなく安定しており、打線もよく食らい付いた。投打とも県大会と比べてワンランク成長してくれている」と評価する。

 夏の大会まで残り約1カ月。安斎は「細かいプレーにこだわって練習し、次こそ仲間を勝たせる」と決意した。


■チーム最多4安打放つ 聖光の主将高中

 聖光学院の主将高中一樹は6打席中、チーム最多の4安打を放った。「初球から積極的に振った。チームとしてもつなぐ意識をしっかり持つことができた」と振り返る。今大会を夏の大会の前哨戦と捉え、優勝を目標にしてきた。「ギリギリの試合で勝ち切れない自分たちの弱さが出てしまった。日本一になるためにも夏までに必ず克服する」と力を込めた。