
福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館の来館者が9日、20万人を突破した。見込みより1年3カ月ほど早い、開館から2年9カ月での達成となった。
20万人目は白河市の河島和幸さん(69)、宣代さん(71)夫婦。高村昇館長が記念品の伝承館オリジナルグッズと防災グッズ、伊沢史朗町長が双葉ダルマや浅野撚糸のタオルを手渡した。大台到達を祝うパネルを手に記念撮影した。
初めて訪問した和幸さんは「若い人がもっと施設を見て震災への理解を深め、福島の未来につながれば良い」と述べた。
同館は2020(令和2)年9月に開館し、年間5万人の来館を目標にしていた。学校や企業など団体での訪問に加え、県外からも含め個人の来訪が多いことも目標を上回る要因になったとみられる。高村館長は「今後も多くの人に、福島の今の姿を知ってもらえるよう努力する」と話した。