
ラジオ福島が福島、喜多方両市、飲料会社などと連携し、災害時に役立つ2種類の飲料自動販売機を両市の二つの道の駅に導入。住民の注意喚起に活用し、地域の防災力向上に結び付ける。
新設したのは、自販機据え付のラジオ受信機とスピーカーで地震や台風などの災害時に緊急情報を伝える「防災ラジオ付き自販機」と、飲み物の購入時にアナウンサーの声で防災啓発メッセージを流す「防災おしゃべり自販機」。
ラジオ福島が開局70周年、関東大震災から100年の節目に合わせて企画、提案した。防災ラジオ付き自販機は東北初導入で、防災おしゃべり自販機は県内で初めての設置。
21日には福島市大笹生の「道の駅ふくしま」で防災ラジオ付き自販機設置のセレモニーが催された。木幡浩市長、道の駅ふくしまの吉田賢司支配人、コカ・コーラボトラーズジャパンの山田浩史地区統括部長、ラジオ福島の花見政行社長らに新しい自販機が披露された。
木幡市長は「広域防災拠点を担う道の駅の防災機能が高まる」と期待し、山田地区統括部長は「安心安全の災害対策に貢献していきたい」と話した。花見社長は「ラジオ放送を通して正確で信頼に足る情報を速やかに届け、ここにあって良かったと思える自販機となるよう努力する」と力を込めた。
■道の駅喜多の郷では10月6日に稼働
喜多方市の道の駅喜多の郷では10月6日、防災おしゃべり自販機が稼働する。「現金を入れた時」「商品を選ぶボタンを押した時」「商品を取り出した時」の3回、音声が流れる。メッセージは時間帯によって異なり、約20種類ある。「まずは安全確保」「ラジオ、スマホは持っていますか」などと呼びかけ、住民や道の駅利用者らの防災意識を高めていく。