東日本大震災・原発事故

東北大と福島県大熊、双葉両町が連携協定 まちづくりや人材育成、学生が地域課題解決に貢献へ

2024/01/20 09:24

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 東北大は福島県の大熊、双葉両町と、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、まちづくりや人材育成などで連携、協力する。学生が定期的に両町を訪れ、フィールドワークを通じて地域の課題解決に貢献する。19日、各町役場で包括連携協定を結んだ。

 福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の推進などを盛り込んだ。大熊町では二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボン」の達成に向けた技術開発、環境に配慮した循環型営農スタイルの確立などを図る。双葉町では営農再開に向けた取り組みを進める。

 各町役場で行われた締結式で、東北大グリーン未来創造機構の湯上浩雄機構長が吉田淳大熊町長、伊沢史朗双葉町長と協定書を交わした。同大はこれまでに同様の協定を浪江町、南相馬市と締結している。