
日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に伴う風評対策として相双地方を舞台にした映像を制作した。日本で活動する外国出身の日本文化研究家と料理人が本県の復興の現状や、本県沖で水揚げされる魚介類「常磐もの」の魅力を海外に発信している。
制作した映像は2本。日本文化研究家のレベッカ・ウイルソンライさん(ニュージーランド出身)が浪江町のなみえ星降る農園や大熊町の学び舎ゆめの森を訪ね、関係者へのインタビューを通じて復興の象徴となる先進的な取り組みを紹介している。
もう1本は、料理人のドミニク・コルビさん(フランス出身)が相馬市の原釜漁港で水揚げや競りの現場を視察し、実際に買い付けた「常磐もの」を自身のフランス料理店で調理して品質の高さを伝えている。
映像は2本とも約2分30秒。英語やインドネシア語、タイ語、ベトナム語などで、世界30カ国・地域で放送される予定。インターネットでも配信している。