今を生きる 避難先から(1) いつかまた浜辺で
「さあ、行こう」。6年生の大浦将貴君(11)が声を掛けた。同じ学年の森口豪君(11)が続く。4年生の大和田聖奈さん(8つ)は、新入生の舛倉美咲さん(6つ)に寄り添う。4人は...
もっと見る...「さあ、行こう」。6年生の大浦将貴君(11)が声を掛けた。同じ学年の森口豪君(11)が続く。4年生の大和田聖奈さん(8つ)は、新入生の舛倉美咲さん(6つ)に寄り添う。4人は...
もっと見る...「ツー、ツー、ツー」。何度呼んでも携帯電話はつながらない。浪江町の請戸小で地震に遭い、友達や先生と津波から逃れた大浦将貴君(11)は、町の避難所で母美穂さん(37)を待ち続...
もっと見る...「はい、次はこれをやって」。相馬市磯部地区の住民が避難する市総合福祉センター「はまなす館」、佐藤空海(くうかい)君(12)は下級生に問題を出す。自らも被災し、一時、はまなす...
もっと見る...福島市高湯温泉の旅館の一室で、南相馬市原町区から避難してきた玉川知史君(17)=小高工高3年=は父茂男さん(49)に電話をかける。東京電力の協力会社に勤める父は、家族と離れ...
もっと見る...新学期を控えた相馬市の相馬東高に、体育教諭の穂積憲一さん(59)がいた。福島第一原発がある双葉町の自宅から避難を余儀なくされ、学校に戻るのは約1カ月ぶりだ。地震から17日後...
もっと見る...3月11日午後2時46分−。あの時から心の時間は止まったままだ。「震災前には戻れない。分かっていても、できるなら時計の針を戻したい」。浪江町で86年続く原田時計店の原田雄一...
もっと見る...「ここから一歩を踏み出したい」。郡山市のホームセンター「ビバホーム横塚店」の通路に開いた仮店舗で、横田峰男さん(46)が商品を並べながら言う。福島第一原発から10キロ圏内の...
もっと見る...船上で写した一枚からは潮の香りがした。波の音まで聞こえるようだ。避難先の福島市飯坂温泉の旅館で、南相馬市小高区の漁師佐藤明彦さん(34)が、写真をじっと見詰める。漁師の父敬...
もっと見る...「一人でも多くの人を早く見つけてあげたい」。南相馬消防署小高分署警防係の佐藤泰弘さん(20)は、南相馬市原町区の相馬地方広域消防本部の車庫で真っ白な防護服に袖を通す。3月1...
もっと見る...土と汗が染み込んだキャッチャーミット。あの日から1カ月以上、仲間のボールを受けていない。双葉町にある双葉高の野球部主将岩田智久君(17)=3年=は、会社員の父真一さん(54...
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