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風評の現場

稲刈りを控えた水田を見て回る和田=18日午前

(1)【第1部 コメを巡る事情】生産農家 福島産、誇りだった

2017/09/19

 風評。辞書には「世間の評判、うわさ」とある。二〇一一年三月に起きた東京電力福島第一原発事故以来、県産農産物は一部で評判を落とし、農家は根拠のないうわさに悩まされ続けてきた。...

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コメ売買の経過が記されたノートを見つめる和田さん

(2)【第1部 コメを巡る事情】生産農家 キャンセルの電話

2017/09/20

 「原発事故が起きる前は最高だったな」。鏡石町五斗蒔(ごとまき)町のコメ農家和田和久(57)は、自嘲気味に乾いた笑い声を上げた。  手にするノートには、これまでにコメを売った...

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コメの検査袋を自宅倉庫に運び入れる和田さん

(3)【第1部 コメを巡る事情】生産農家 「安全」訴え届かず

2017/09/21

 コメ農家の和田和久(57)が暮らす鏡石町五斗蒔(ごとまき)町の水田地帯。九月下旬から十月下旬にかけて、農家から出荷されたコメを運ぶトラックが頻繁に行き交う。  二〇一一(平...

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(4)【第1部 コメを巡る事情】流通の仕組み 引き戻せぬ取引先

2017/09/22

 コメの取引価格はどのように決まるのか-。明確な単価があるわけでなく、求める側(需要)と求められる側(供給)の間の微妙なさじ加減で形成されていくと、流通関係者は明かす。外側か...

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県中地区で営業する集荷業者の現在の倉庫内。原発事故発生後は在庫であふれた

(5)【第1部 コメを巡る事情】集荷業者 値引き、苦渋の決断

2017/09/23

 県産米への風評に苦しんでいるのは生産農家ばかりでない。農家からコメを買い取る集荷業者にも影響は及んでいる。  中通りのあるコメの集荷業者は、二〇一一(平成二十三)年の東京電...

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精米を終えた県産米。業務用米として需要が高まっている

(6)【第1部 コメを巡る事情】集荷業者 適正価格、戻るのか

2017/09/24

 「むしろ、震災前よりも販売量が増えているよ」。県中地区のコメ集荷業者は、意外な言葉を口にする。  東京電力福島第一原発事故発生後、農家から買い取って卸売業者や外食業者に売る...

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神奈川県の卸売業者の倉庫に積まれた県産コシヒカリ

(7)【第1部 コメを巡る事情】卸売業者 強烈なアピールを

2017/09/25

 県内の農家が丹精込めて育てたコメの七、八割は大消費地である首都圏など県外に向かい、一般家庭をはじめ飲食店や弁当店に届く。流通に関わる他県の関係者は県産米をどう評価しているの...

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郡山市産米の検査態勢に理解を深める小久保さん

(8)【第1部 コメを巡る事情】小売業者 「1割の存在」が鍵

2017/09/26

 東京都内の私鉄沿線。品川区の武蔵小山商店街の外れに創業八十年を誇る老舗米店「こくぼ」はある。  全国十産地余りの銘柄米が店内に並び、福島県産は入り口に近く比較的目立つ場所に...

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こやま・りょうた 東京都出身。北海道大大学院農学研究科博士課程修了。福島大経済経営学類准教授を経て2016(平成28)年から教授。地産地消や農林水産物の6次化に関する研究を続けている。43歳。

(9)【第1部 コメを巡る事情】インタビュー 福島大 小山良太教授 ブランド形成に予算を

2017/09/27

 東京電力福島第一原発事故による風評などで価格が下がった県産米。再び価値を高めるには、どのような取り組みが必要なのか。農業経済学を専門とする福島大経済経営学類の小山良太教授(...

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「前向きな体験を積み上げて」と語る糸井さん

(10)【インタビュー】コピーライター 糸井重里さん(上) 前向きな体験重ねて

2017/11/06

 コピーライターの糸井重里さんは東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、放射線をテーマにした本を出版するなど福島に対する正しい情報を発信しようと、活動を続けてきた。本県...

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