(1)【第1部 コメを巡る事情】生産農家 福島産、誇りだった
風評。辞書には「世間の評判、うわさ」とある。二〇一一年三月に起きた東京電力福島第一原発事故以来、県産農産物は一部で評判を落とし、農家は根拠のないうわさに悩まされ続けてきた。...
もっと見る...風評。辞書には「世間の評判、うわさ」とある。二〇一一年三月に起きた東京電力福島第一原発事故以来、県産農産物は一部で評判を落とし、農家は根拠のないうわさに悩まされ続けてきた。...
もっと見る...「原発事故が起きる前は最高だったな」。鏡石町五斗蒔(ごとまき)町のコメ農家和田和久(57)は、自嘲気味に乾いた笑い声を上げた。 手にするノートには、これまでにコメを売った...
もっと見る...コメ農家の和田和久(57)が暮らす鏡石町五斗蒔(ごとまき)町の水田地帯。九月下旬から十月下旬にかけて、農家から出荷されたコメを運ぶトラックが頻繁に行き交う。 二〇一一(平...
もっと見る...コメの取引価格はどのように決まるのか-。明確な単価があるわけでなく、求める側(需要)と求められる側(供給)の間の微妙なさじ加減で形成されていくと、流通関係者は明かす。外側か...
もっと見る...県産米への風評に苦しんでいるのは生産農家ばかりでない。農家からコメを買い取る集荷業者にも影響は及んでいる。 中通りのあるコメの集荷業者は、二〇一一(平成二十三)年の東京電...
もっと見る...「むしろ、震災前よりも販売量が増えているよ」。県中地区のコメ集荷業者は、意外な言葉を口にする。 東京電力福島第一原発事故発生後、農家から買い取って卸売業者や外食業者に売る...
もっと見る...県内の農家が丹精込めて育てたコメの七、八割は大消費地である首都圏など県外に向かい、一般家庭をはじめ飲食店や弁当店に届く。流通に関わる他県の関係者は県産米をどう評価しているの...
もっと見る...東京都内の私鉄沿線。品川区の武蔵小山商店街の外れに創業八十年を誇る老舗米店「こくぼ」はある。 全国十産地余りの銘柄米が店内に並び、福島県産は入り口に近く比較的目立つ場所に...
もっと見る...東京電力福島第一原発事故による風評などで価格が下がった県産米。再び価値を高めるには、どのような取り組みが必要なのか。農業経済学を専門とする福島大経済経営学類の小山良太教授(...
もっと見る...コピーライターの糸井重里さんは東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生後、放射線をテーマにした本を出版するなど福島に対する正しい情報を発信しようと、活動を続けてきた。本県...
もっと見る...