東日本大震災アーカイブ

除染技術カタログ公表 政府注意点や効果まとめる 経産省HP掲載

 政府の原子力災害現地対策本部は22日、東京電力福島第一原発事故で放射性物質に汚染された家屋や森林などの除染の方法や安全上の注意点、効果をまとめた「除染技術カタログ」を公表した。市町村や住民が除染作業をする際の参考にしてもらい、環境回復を支援する。

 カタログで紹介しているのは家屋などの建物、道路、学校・保育所・公園、生活圏の樹木、森林、農地の除染法。家の屋根や屋上は、たまった枯れ葉やコケ、泥を紙タオルで拭き取り、その後でたわしやブラシでこすり取り洗い流す方法を解説している。

 校庭や公園の土壌は、放射性セシウムが地表近くに付着しており、重機で3回程度に分けて数センチの層を除去する方法を推奨。中学校の校庭で、地表から1メートルの高さの線量率が毎時2・5マイクロシーベルトから0・15マイクロシーベルトに低減した例を挙げた。

 鉄棒や滑り台などの金属面は、拭き取りでの除去が難しい場合、塗料を剥がす方法を説明。ただ再塗装する際に、放射線を測定し十分に除染されたことを確認するよう注意を促した。

 住居から近い森林について、外側の木は一般的に葉の量が多く、比較的多くの放射性物質の付着が予想されるとして、高い位置まで枝葉を除去するようアドバイス。常緑樹林は3~4年程度、継続的に落ち葉の除去を続けるのが効果的とした。

 カタログは経済産業省のホームページに掲載している。今後も新たなデータが得られれば改訂するという。

カテゴリー:福島第一原発事故