東日本大震災アーカイブ

今を生きる 富岡町民の 冬の会津 募る郷愁 心温めたい

会津地方に避難している富岡町民に連絡を呼び掛ける大川原さん(左)と横須賀さん夫妻

■若松に避難 大川原さん、横須賀さん夫妻
 冬の会津で心細い避難生活を送る富岡町民の絆を確かめたい-。同町大膳町の大川原俊昭さん(63)、同町下千里の横須賀弘さん(66)千代子さん(62)夫妻は今月、会津地方にいる富岡町民の会を発足させようと、動きだした。

■交流願い「会」発足へ
 ともに会津若松市内の借り上げ住宅で暮らす。いずれも息子や娘が大熊町職員だったことから、大熊町が役場機能を移転している同市に避難してきた。大川原さんは8カ所目、横須賀さん夫妻にとっては7カ所目の避難先だ。
 大熊町は会津若松市に役場機能や小中学校があり、仮設住宅も多く整備されている。しかし、富岡町は役場機能が郡山市にあるため、会津地方に避難している町民がどこにいるか分からず、互いに連絡も取れないという。
 大川原さんも横須賀さん夫妻も会津での暮らしは9カ月近くになる。秋までは良かったが、冬になって雪が降ると、外出することが難しくなった。故郷を遠く離れ、知り合いがいない中で、無性に富岡の人たちと話をしたくなることが増えた。
 3人は市内のコインランドリーで偶然再会し、「会津に避難しているほかの富岡町民も同じ気持ちのはず」と、会を立ち上げることにした。夜の森公園のサクラにちなみ、名称は「会津若松富岡さくら会」にしようと話し合っている。
 大川原さんは「集まって話すだけでいい。会津にいる富岡町民は連絡してほしい」と呼び掛けている。人数などが把握でき次第、連絡を取り合い、今月中をめどに会津若松市で発足会を開く予定だ。
 問い合わせは大川原さん 電話090(7793)9008か、横須賀さん 電話090(1932)2860へ。

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