東日本大震災アーカイブ

26日に作付け方針決定 JA福島中央会、コメ100ベクレル超地域の扱いも

 JA福島中央会は、平成24年産米の作付け方針を26日に開く理事会で決める。国が地元との作付け制限の検討課題とした放射性セシウムが1キロ当たり100ベクレル超のコメが収穫された地域や、微量のセシウムが検出された地域などについて作付けの考え方を盛り込む考え。10日に福島市で開かれた組合長会議で明らかにした。
 方針は県産米の安全・安心を確保しながら、農家の生産意欲を維持できる内容とする。会議では17単位JAの組合長らから意見を聞いた。「全袋検査による安全・安心を担保した上で可能な限り作付けを行うべき」との意見が多い一方、「セシウムが検出される可能性がある地域の作付けは制限してはどうか」との声もあった。消費者が放射性セシウム不検出のコメを求める傾向については「国は100ベクレル以下なら安心という理由を国民に周知し、消費を促進してほしい」と訴えた。
 中央会によると、全袋検査が整えば出荷の際の安全性が確保され、作付けが進む。100ベクレルなど一定の基準値を超えたコメはバイオエタノールなど食用以外への転用も可能という。ただ、全袋検査には高精度な機器の実用化が前提で、バイオエタノール精製には工場が必要となる。
 一方、微量でも検出された地域を作付け制限とした場合、汚染米検出のリスクは減るが、生産意欲の喪失、耕作放棄地増大などが懸念される。23年産米で微量のセシウムが検出された地域は29市町村の129旧市町村におよび、「現実的ではない」とする意見もある。
 方針案では、機器によって異なる検出下限値の設定基準についても検討する。