東日本大震災アーカイブ

広野町役場きょう町内復帰 役場機能を移転した9町村で初

役場機能移転に向け書類などを運び出す職員=いわき市の広野町湯本支所

 昨年9月に緊急時避難準備区域が解除された広野町は1日、いわき市に移転していた役場機能を町内の庁舎に戻す。1日は午前8時半から朝礼を行い山田基星町長が訓示する。役場機能を移した9町村のうち、行政機能が戻るのは初めて。
 町湯本支所は「町湯本出張所」に変更となり、各種証明書類発行や保健センター機能を担う。ただし今週末の閉庁時にコンピューターを移動するため、町役場の戸籍業務などを含めた本格的な業務移転は週明けの5日になるという。5日以降は町役場が60人、湯本出張所が16人体制になる。
 帰還を前に湯本支所として最終日の29日、業務を終えた職員が午後5時15分過ぎから書類をダンボール箱に詰める作業に追われた。職員の大半は当面、市内の借り上げアパートなどから通勤するという。職員の1人は「本来の町役場に戻ると仕事がしやすくなる」と手際よく作業を進めた。
 町は震災後、役場機能を小野町に移し昨年4月中旬、同市に再移転した。町民約5500人のうち町内に戻ったのは約250人とみられ、同市の仮設住宅などで約4100人がに生活している。
 町は幼稚園と小中学校を平成24年度の二学期から町内で再開し、年内の町民の帰還完了を目指している。

カテゴリー:福島第一原発事故