東日本大震災アーカイブ

消防、警戒区域の巡回強化

 警戒区域の浪江、富岡両消防署と双葉地方広域消防本部、南相馬消防署小高分署は東京電力福島第一原発事故後、区域外の消防施設に移っているが、役場の帰還に合わせ、消防機能を戻す方針だ。

 今後、避難区域の再編で人の出入りが自由になれば、火事の発生が考えられる。乾燥する春までは山林や枯れ草火災が多発する時期でもある。警戒区域や計画的避難区域を受け持つ相馬地方広域消防本部の高野孝一次長兼総務課長は「1日1回だった警戒区域の巡回を増やしたい」と語る。

 消火用水を供給する防火設備は警戒区域で多くが破損したままとなっている点も課題だ。消火が遅れ、被害が拡大する恐れがあり、双葉、相馬両地方の消防本部は消火栓や防火水槽の修理を急いでいる。

 4月に住民の帰村を目指す川内村は、十分な消防団員数を確保できるのか懸念する。消防団員に帰村するのか、消防団活動を継続するかの意向を調べているが、態度を決めかねている団員が多いという。

 村内に団員が極端に少ない地域ができる可能性もあり、防災力が整わないまま生活が再スタートすることもあり得る。担当の村住民課の西山恭司さんは「団員数に合わせ、震災前の体制を変更する必要があるかもしれない」と憂慮している。

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