東日本大震災アーカイブ

県産地酒タイに販路開拓 末廣、花春、ほまれ 8月にも出荷

 東京電力福島第一原発事故に伴う風評被害で海外への県産地酒の出荷が滞っている中、県内でタイに新たな販路を開拓する動きが広がっている。末廣酒造、花春酒造(会津若松市)、ほまれ酒造(喜多方市)の3社が8月にもタイへの出荷を始める計画だ。
 県酒造組合によると、タイでは首都バンコクに日本食レストランが続々開店するなど、富裕層を中心に日本食への関心が高まっている。昨年の洪水後、多くの日本人が復興支援で同国に入っており、現地の飲食店での日本酒の需要も期待できるという。
 県産地酒の主要輸出先だった韓国への出荷が東日本大震災以降、激減。販路拡大を目指していた中国も輸入停止状態となっている。現状を打開するため、県酒造組合の有志5社が今年3月、バンコクで試飲会を開いた。安全性への理解が得られ、品質への高評価も受けて末廣酒造、花春酒造、ほまれ酒造の3社の商談が成立した。
 タイに流通する日本酒は他国に比べて量、種類ともにまだまだ少なく、同組合は今後も売り込みを強化する。
 このほか、台湾の台北で今月下旬に開かれる見本市に同組合から5社が出品する。韓国や欧米でのPRも検討している。