東日本大震災アーカイブ

重機使い遮蔽材で包囲 第一原発の小野所長 燃料取り出しで輸送容器落下の場合

記者団の質問に答える小野所長=6日、大熊町(代表撮影)

 東京電力福島第一原発4号機の使用済み燃料プールからの燃料取り出し作業について、小野明所長は6日、燃料の入った輸送容器(キャスク)が落下するような事態が生じた場合、クレーンを使って遠方から遮蔽(しゃへい)材で取り囲むなどの手順を想定していることを明らかにした。報道陣に対する現場公開後、取材に答えた。
 小野所長は「つり下げるワイヤなどが二重になっており、キャスクが落ちることは非常に考えにくい」と述べた上で「最悪の事態」を想定した手順を設けているとした。遮蔽材で取り囲む措置のほか、作業員の避難経路も確保しているという。
 小野所長は「燃料取り出しが本当の意味での廃炉作業のスタート」とあらためて決意を語った。作業上の懸念としては、使用済み燃料と燃料を収めているラックの間に小さな異物が入り込んで取り出しに困難を生じるケースや、全面マスク着用といった労働環境による効率の悪化などを挙げた。

カテゴリー:福島第一原発事故