東日本大震災アーカイブ

只浦義弘さん最高賞 東京"粋な"ごはんグランプリ

喜多方産米の風評払拭を願う只浦さん

 東京都民の好みに合うコメを決める第1回「東京"粋な"ごはんグランプリ」で、喜多方市の農業只浦義弘さん(66)が出品したコシヒカリが最高賞のグランプリ賞に輝いた。
 都米穀小売商業組合の主催。全国から390点の応募があった。日本米穀小売商業組合連合会が定める資格「お米マイスター」を持つ都内の米穀店主が、水加減やコメをとぐ時間など一定の炊飯条件で味、香り、粘りなどを評価した。4段階の審査でグランプリ賞など入賞25点を決めた。
 只浦さんは喜多方商(現喜多方桐桜)高卒業後、18歳で就農した。30歳のころ、電子を補給した水(イオン水)の散布で丈夫な稲を育てる「イオン米」の栽培を始めた。約4ヘクタールの水田で毎年約500キロを収穫。JAや卸業者を通し首都圏を中心に出荷してきた。
 平成20年度から近所の豊川小の農業科支援員を務め、児童に昔ながらの稲作を教えている。
 東京電力福島第一原発事故に伴う風評で、出荷量と価格は原発事故前より2、3割低い水準のままだ。状況は厳しいが、就農当初から信条とする「安全・安心」を胸に刻み、低農薬のおいしいコメ作りを心掛ける。
 「東京の人に喜多方のコメを評価してもらえた。より多くの人に食べてほしい」と只浦さん。受賞による風評払拭(ふっしょく)効果に期待している。
 同グランプリでは東日本大震災の被災地の農家を対象とした「頑張れ復興賞」に西会津町の農業三瓶鉄江さん(72)のコシヒカリが選ばれた。表彰式は16日、東京都墨田区のすみだ産業会館サンライズホールで行われる。