東日本大震災アーカイブ

飯舘村28年解除検討 避難指示解除準備、居住制限の両区域

 東京電力福島第一原発事故で全村避難している福島県飯舘村の菅野典雄村長は4日、避難指示解除準備区域の4行政区と居住制限区域の15行政区の避難解除目標を平成28年3月にする方向で検討していることを初めて明らかにした。
 同村では、環境省による避難指示解除準備、居住制限両区域の住宅周辺の直轄除染が27年3月末に終了する見通しとなっている。菅野村長は除染終了後、住宅補修などの帰還準備に1年間ほどかかるとみて、解除目標を設定した。
 ただ、除染の進捗(しんちょく)状況によって実際の解除時期はずれ込む可能性がある。村は今年秋、村議会、住民と協議し、さらに詳しい解除目標時期を決める。
 避難指示解除準備区域は村の西部や北側に設定され、2月末現在の住民登録者数は788人。居住制限区域は村の中央部などで、登録者数は5260人となっている。
 一方、村南部の長泥行政区が対象となった帰還困難区域の避難解除目標は未定。
 菅野村長は4日、記者団に「福島第一原発事故に伴う帰還の目標時期を示すことで、将来を見通せない村民に希望を持たせたい」と述べた。

カテゴリー:福島第一原発事故