東日本大震災アーカイブ

放医研いわき出張所開所 県民へ情報発信強化

除幕されたいわき出張所表示板の前で握手を交わす米倉理事長(右)と清水市長

 放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は2日、いわき市の市内郷支所内に放医研福島復興支援本部いわき出張所を開所した。浜通り地方での調査研究業務を効率化させ、県民への情報発信態勢の強化につなげる。放医研が出先機関を置くのは全国で初めて。

 開所式は同日、市内郷支所で行われた。米倉義晴理事長が「いわきと新しい関係を築くことができると期待している」とあいさつし、清水敏男市長が「開所により市民の安全・安心、浜通りの復興加速化につながってほしい」と祝辞を述べた。
 米倉理事長と清水市長が出張所の表示板を除幕し、開所を祝った。清水市長が米倉理事長の案内で出張所内や空間線量を測定する放医研のモニタリングカーを見て回った。

 放医研の米倉義晴理事長(67)は開所式終了後、報道各社のインタビューに応じ、「放医研が持つ研究成果を市民と共有していきたい」と抱負を述べた。
 -放医研福島復興支援本部いわき出張所開所の意義は。
 「低い放射線量による長期的な影響などについて千葉市の放医研で研究を続けている。モニタリングカーをはじめ、こうした調査研究に関係する資機材を一時的にいわき出張所に保管するなど中継拠点の役割を果たす。浜通り地方での活動が効率化される」
 -出張所開設に期待していた市民も多い。
 「市が行う放射線対策などについて専門的な立場から細かく助言できる。これまで以上にさまざまな団体と協力し、放射線に関する情報発信にも努めたい」

カテゴリー:福島第一原発事故