東日本大震災アーカイブ

住民59人の証言集完成 いわきの久之浜・大久地区

証言集を清水市長(左から3人目)に贈る吉原会長(右隣)

 いわき市久之浜・大久地区の住民59人の手記をまとめた「東日本大震災久之浜・大久証言集」が11日、完成した。
 同日、吉原二六(じろく)久之浜・大久地区復興対策協議会長(75)、鈴木玉江編集委員長(63)ら5人が市役所を訪れ、清水敏男市長に証言集を手渡した。
 証言集は震災を後世に語り継ぎ、防災意識を高めようと協議会が企画。4月に住民代表4人でつくる編集委員会を設置した。6月から編さんを開始し、住民や小中学生から手記を集めた。
 手記の中には津波発生時の様子や避難生活の苦労、古里を離れざるを得なかった悲しみなどが記されている。60代男性は「高台から海を見ると山のような波が橋を飛び越え、一瞬にして目の前の家をのみ込んだ。あらゆる物が抵抗なく流されてしまった」と書いた。

■1900世帯に配布
 52ページあり、2000部を製作して地区内外の住民1900世帯に配布する。残りは市役所各支所や市内の図書館などに置く。吉原会長は「証言集を地域の宝とし、震災の経験を次世代に伝えたい」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故