東日本大震災アーカイブ

陸自も"初出動" 国の本格除染控え

浪江町役場の庁舎周辺で側溝の除染作業をする自衛隊員=8日

 東京電力福島第一原発事故に伴う国の本格除染を前に、陸上自衛隊による除染活動が7日から、警戒区域を抱える楢葉、富岡、浪江の三町と計画的避難区域の飯舘村で始まった。

 放射性物質汚染対処特別措置法の来年1月の全面施行に備え、作業拠点となる各役場の環境を整えるのが目的。福島、郡山両駐屯地の隊員や放射線に対処できる化学防護隊員ら約900人が派遣され、富岡町と飯舘村で各300人、楢葉、浪江両町で各150人が作業に当たっている。

 期間は約2週間で、圧洗浄機や金属性のブラシで庁舎を洗ったり、周辺の表土や芝を必要に応じて重機やスコップで削り取ったりしている。除染で出た汚染水や土砂は各役場の敷地内に一時仮置きしている。

 年明けから始まる本格除染に自衛隊を派遣するかは今のところ未定だ。

カテゴリー:震災から9カ月