東日本大震災

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避難区域また自殺か 小高の男性、自宅で首つり

 10日午後10時15分ごろ、南相馬市小高区の避難指示解除準備区域にある民家で、農業男性(54)が遺体で見つかった。男性は首をつった状態で、南相馬署などは現場の状況や遺書が残されていたことなどから自殺した可能性が高いとみている。
 捜査関係者らによると、男性は東京電力福島第一原発事故で同市鹿島区の仮設住宅に家族で避難していた。同日午前11時ごろ、自宅を片付けるために仮設住宅を出発。夜遅くなっても避難先に戻らない男性を心配した妻が小高区の自宅の納屋で男性の遺体を発見し、119番通報した。
 男性と同じ仮設住宅の住民は「男性は昨年7月に引っ越してきた。当初は気さくな感じだったが、最近は落ち込んでいたようで、あいさつもしなくなっていた。どうしてこんなことに...」と視線を落とした。市の担当者は「旧警戒区域で活動する市見守りパトロール隊を中心に見回りを強化し、一時帰宅している住民への声掛けを積極的に行っていきたい」と話した。
 5月28日には同市に隣接する警戒区域の浪江町で一時帰宅した男性が遺体で見つかっており、将来を悲観して自殺したとみられている。

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