東日本大震災アーカイブ

避難の浪江町民 交流推進 本宮、大玉の借り上げ住宅入居者が自治会

設立総会であいさつする君島会長

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で本宮市と大玉村の借り上げ住宅に避難している浪江町民の自治会「コスモス南達会」が4日、誕生した。大玉村のアットホームおおたまで設立総会を開き、住民同士が集まる機会を増やし、交流や連携を深めることにした。
 両市村内には合わせて7カ所に浪江町の仮設住宅があり、それぞれ自治組織を設けている。しかし、借り上げ住宅の入居者による組織はこれまでなかった。住民の孤立化を防ぐために本宮、大玉両市村の社会福祉協議会が協力して声を掛け、46世帯100人が入会した。
 総会では自治会設立に中心になって取り組んだ君島勝見さん(75)を会長に選び、自治会の名称を浪江町の花にちなんで「コスモス南達会」に決めた。引き続き、君島会長が「みんなで団結し、協力していこう」とあいさつし、馬場有町長、浅和定次大玉村社会福祉協議会長らが祝辞を述べた。
 同会は今後、10月に芋煮会、1月に新年会を開くなど定期的にイベントを実施する。