東日本大震災アーカイブ

東京国体で県産米弁当 都が10トン確保

 東京都で開催中の国民体育大会「スポーツ祭東京2013」で、選手らに配る弁当に本県産のコメが使用されている。東京電力福島第一原発事故の風評に苦しむ本県農業を支援しようと、都が企画した。
 都は選手、スタッフへの弁当に、本県産のコメを使用するよう委託業者に依頼した。国体競技会場がある25の市区町村も都の要請を受け、選手らへの弁当に県産のコメを活用している。全量全袋検査で安全性が確認され、市場に流通しているコメを使用している。
 今月12日に都内で開幕する全国障害者スポーツ大会でも同様に使用する。都の用意分だけでコメは約10トンに上る。国体と全国障害者スポーツ大会には、選手、役員ら約3万人が参加している。東京都スポーツ振興局スポーツ祭東京推進部運営課の松尾尚之課長は「スポーツの視点からも、被災地を支援していきたい」と話している。