「うつくしま復興大使」の3人は、県おかあさん合唱連盟の演奏の合間にステージに立った。
遠藤涼香さん(16)=いわき市、平商高2年=は、津波に流され奇跡的に助かった経験を基に「普通に暮らせることのありがたさを伝えていきたい」と訴え、緑川五月さん(14)=浅川町、浅川中2年=は「大好きな福島の再生に向け、できる限りのことをしていきたい」と誓った。
神田武宜(たけよし)さん(52)=湯川村、湯川村・会津坂下町「人の駅・川の駅・道の駅」協議会駅長=は、米国のさまざまな支援に感謝し「福島は必ず復興を遂げ、美しい平和なまちに戻る」と述べた。
■合唱祭終了後出演者が交流
合唱祭終了後、出演者同士の交流会がカーネギーホール近くのレストランで開かれた。「うつくしま復興大使」の3人や福島民報社の矢森真人常務(復興戦略本部担当)、本県出身者でつくるニューヨーク県人会員も参加し、親睦を深めた。
県人会代表の藤田小夜子さん(57)=いわき市出身=は、復興大使を激励。メッセージに感動したとし、「次の時代に期待が膨らんだ」と笑顔を見せた。
県おかあさん合唱連盟の三宅祐子会長らは合唱祭のアンコールで歌った「会津磐梯山」を踊り付きで繰り広げ、場を盛り上げた。
■ニューヨークのイベント参加へ 復興大使ら
「うつくしま復興大使」の3人と県おかあさん合唱連盟のメンバーは20日(日本時間21日)、ニューヨーク市内で催される大規模なイベント「ジャパンブロックフェア」に参加する。
合唱やメッセージ発表を通して本県の魅力をアピールするとともに、震災後に寄せられたさまざまな支援に対し、礼を述べる。
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