東日本大震災からの復興を願って相馬市の相馬、相馬東両高の生徒が企画した「想馬スタンプラリー 冬」が18日、市内の観光施設や飲食店など52施設が参加して始まる。
県内7地区の高校生にそれぞれ「地域のために自分たちができること」を考え、活動してもらう県の支援事業の一環。相馬、相馬東両高の1年生10人が8月から協議を重ね、「地域再生を目指す被災地・相馬の姿を多くの人に知ってほしい」とスタンプラリーの実施を決めた。事業名の「想馬」にみんなの願いを込めた。
冬の魅力として、津波被害を乗り越えて再建を図る松川浦近くの和田観光苺組合のイチゴ狩りをメーンスポットに掲げた。市教委、相馬商工会議所などの協力を得て観光名所や文化・スポーツ施設、飲食店などの巡回場所を選んだ。
イチゴ狩り、史跡巡り、パークゴルフ体験など相馬の魅力を体感できるモデルコースを考え、地図、応募台紙付きのPRパンフレットに載せた。2月15日までに3カ所以上を巡り、台紙にスタンプを押して投函(とうかん)してもらう。イチゴ狩り招待券や相馬海の幸セットなどが景品になっている。
スタンプラリーと併せ、携帯電話の無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプ作りにも挑戦した。相馬野馬追にちなんだ独自キャラクター「まさかどくん」をデザイン化した。
スタンプラリーのリーダー役の松本光基君(相馬高)、スタンプ作りを担った太田美優さん(同)、横山裕香さん(相馬東高)らは多くの人の参加を呼び掛けている。松本君は「活動を通して自分たちも地域の魅力を再発見ができた。ぜひ相馬を訪れ、体感してほしい」と語った。
スタンプラリーの問い合わせは運営事務局(NPO法人市民公益活動パートナーズ) 電話024(573)8310へ。
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