福島東稜が大分に競り負けた。福島東稜は35-48で迎えた第3クオーター、斎藤利を中心に得点を重ね、8点差に迫った。第4クオーターはアヨミデや浅沼らがゴールを決め、67-67の同点に追い付いた。終盤まで得点を奪い合ったが、あと一歩及ばなかった。
▽女子1回戦
大分 75-73 福島東稜
(23-16)
(25-19)
(11-16)
(16-22)
■後半追い上げ及ばず 福島東稜主将浅沼「気持ちの弱さ出た」
あと2点届かなかった。ウインターカップのコートに初めて立った福島東稜は後半に追い上げを見せたが、悲願の初勝利はかなわなかった。主将の浅沼早英(2年)は「流れに乗りきれなかった。気持ちの弱さが出た」と悔しさをにじませた。
序盤からリードを許す苦しい展開。13点差を追うハーフタイムに浅沼がチームを鼓舞した。「県代表として恥じないプレーをしよう」。攻撃に流れが生まれた。第3クオーター、浅沼のシュートなど6連続得点で8点差に迫った。
第4クオーターは斎藤利緒(2年)のシュートを口火に4連続得点を挙げ、67-67の同点に追い付いた。残り13秒、斎藤利緒のシュートで2点差に肉薄したが、無情のホイッスルが響いた。
走り込みを増やし、スピードを養って臨んだが、相手に流れを渡さない必要性を実感した。1、2年生主体のチームは来年も出場権を勝ち取る覚悟を示す。「悔しさをばねに厳しい練習に取り組みたい」と浅沼。大舞台で得た経験を成長の糧にする。
■リバウンドから最多の20得点 副主将の斎藤
福島東稜の副主将斎藤利緒(2年)はチーム最多の20得点をマークした。オフェンスリバウンドからシュートを沈めるなど持ち味を発揮して得点を重ねた。ただ、終盤は思うような連係を取れずにミスも出た。「焦りから声が出なくなってしまった。この舞台での経験を忘れず、来年こそは必ず初戦を突破する」と新たな歴史を刻む覚悟をのぞかせた。
■生徒や教職員熱い応援 校内でパブリックビューイング
福島市の福島東稜高は23日、校内でパブリックビューイングを開き、生徒や教職員ら約40人が見守った。
同校選手が得点するたび、拍手が湧き起こった。生徒会長の紺野美月さん(2年)は「勉強と部活を両立している姿を見てきた。とても感動した」と語った。24日に試合を行う男子の選手には「今までの努力を信じて頑張ってほしい」とエールを送った。