男子第72回・女子第33回全国高校駅伝競走大会は26日、京都市のたけびしスタジアム京都(市西京極総合運動公園陸上競技場)をスタート・フィニッシュとするコースで開かれる。福島県代表で11年連続13度目出場の学法石川男子、9年連続9度目出場の学法石川女子の選手は25日、京都市体育館で開会式に臨んだ。
日本陸連、全国高体連などの主催。各都道府県代表の男女各47校が出場し、男子は7区間(42・195キロ)、女子は5区間(21・0975キロ)で競う。女子が午前10時20分、男子は午後0時30分にスタートする。
女子の茨城キリスト教学園は2区に小野真緒(2年、勿来一中出身)、3区に渡辺珠有(2年、泉中出身)を起用する。
■学法石川の松田監督 アベック入賞狙う
学法石川の松田和宏監督は25日、報道陣の取材に応じ、「練習でスピードを重視してきた。初の男女アベック入賞を狙う」と意気込みを語った。
男子はハイペースな展開を予想し、「対応できる練習をしてきた」と自信をのぞかせた。キーマンに5区宍戸結紀(3年)の名を挙げ、「調子が良い。中盤でいかに順位を上げられるかが鍵」と展望した。
混戦が予想される女子は、「3位も狙える」と表彰台への意欲を示した。3、4区で起用する佐藤美空(1年)、佐藤瑠香(2年)に期待を寄せ、「実力ある2人が、良い流れで終盤につないでほしい」と望んだ。
男子で5000メートル13分台の記録を持ち、昨年は3区を走った菅野裕二郎(3年)が、左足首のけがで欠場すると明かした。女子でも昨年のアンカー小島さくら(同)が故障で登録から外れているが、「一人一人がしっかり走れば、穴は埋められる」と選手への信頼を強調した。
【男子】2年ぶり入賞目指す
学法石川男子の1、2区はエース山口智規(3年)と小田切幹太(2年)が2年連続で走る。上り坂があり、留学生の起用可能な3区は、昨年アンカーを務めた大湊柊翔(同)に託す。
藤宮歩(3年)を4区、宍戸結紀(同)を5区に起用する。上り調子の2人が粘り、終盤への流れをつくれるか。
ロードを得意とする薄根大河(2年)が6区、成長著しい山崎一吹(同)がアンカーの大役を担う。混戦模様のレースで、2年ぶりの入賞を目指す。
区間 距離(㌔) 氏名 学年 出身中
1 10 山口 智規 ③ 銚子二(千葉)
2 3 小田切幹太 ② 宮田(長野)
3 8.1075大湊 柊翔 ② 小針(新潟)
4 8.0875藤宮 歩 ③ 大槻
5 3 宍戸 結紀 ③ 東和
6 5 薄根 大河 ② 市貝(栃木)
7 5 山崎 一吹 ② 若松原(栃木)
補 菅野裕二郎 ③ 郡山五
〃 円谷 吏生 ③ 浅川
〃 高橋康之介 ② 喜多方二
【女子】充実の布陣、上位狙う
学法石川女子は3年連続出場の大河原萌花(3年)が、初めてエース区間の1区を担う。2区は今月3000メートルで自己記録を更新した三科文(2年)。全体の約半分の距離を占める1、2区で上位に食らい付きたい。
ともに3キロの3、4区は、県大会4区の佐藤美空(1年)、同2区の佐藤瑠香(2年)を起用。佐藤瑠は昨年と同じ区間を走る。アンカーは県大会に続いて主将小島彩乃(3年)が託された。
8位で初入賞した昨年より総合力は上。充実の布陣で再び歴史を刻む。
区間 距離(㌔) 氏名 学年 出身中
1 6 大河原萌花 ③ 矢吹
2 4.0975三科 文 ② 西郷一
3 3 佐藤 美空 ① 福島四
4 3 佐藤 瑠香 ② 信夫
5 5 小島 彩乃 ③ 若松一
補 岩崎麻知子 ② 天栄
〃 鈴木和香奈 ② 石川
〃 平尾 暁絵 ② 裏磐梯