男子第73回・女子第34回全国高校駅伝競走大会は25日、京都市のたけびしスタジアム京都(市西京極総合運動公園陸上競技場)をスタート、フィニッシュとするコースで開かれる。本県代表で12年連続14度目出場の学法石川男子、10年連続10度目出場の学法石川女子の選手は24日、京都市体育館で開会式に臨んだ。
大会は日本陸連、全国高校体育連盟などの主催。各都道府県代表の男女各47校が出場する。女子は午前10時20分にスタートし、5区間(21・0975キロ)で競う。男子は午後0時30分スタートで、7区間(42・195キロ)でしのぎを削る。
女子の茨城キリスト教学園は1区小野真緒(3年、勿来一中出身)、3区に渡辺珠有(3年、泉中出身)を起用する。
■松田監督「アベック入賞目指す」
学法石川の松田和宏監督は24日、報道陣の取材に応じ、「調子を上げてきた選手を起用する。男女アベック入賞を目指す」と意気込みを語った。
男子は前半から高速レースが展開され、接戦になると予想した。序盤で流れをつかめれば、同校過去最高順位の3位以内が見えてくるという。1区を走るエース大湊柊翔に「10位以内で、2区につないでほしい」と望んだ。前半の流れをアンカーにつなげる6区の高橋康之介をキーマンの名に挙げた。
女子も混戦が予想され、1時間9分30秒の目標タイムを設定して入賞圏内を見据える。1区の岩崎麻知子、3区の鈴木和香奈、4区の佐藤美空の走りに期待している。「ブレーキをかけずに走り抜けば、入賞できる」と自信をのぞかせた。
■男子 先行逃げ切りの布陣
学法石川男子は全区間を3年で固め、先行逃げ切り型の布陣を敷いた。各校のエース級が集う最長区間の1区はエース大湊柊翔に託した。スピード勝負の2区は小田切幹太が3年連続で同区間を走る。序盤で上位に付け、勢いに乗りたい。
留学生選手も起用できる3区は、昨年アンカーを務めた山崎一吹が担う。4区は薄根大河、5区は笹川洸成、6区は高橋康之介とつなぐ。野口颯汰がアンカーの大役を務める。
2018(平成30)年以来の表彰台を狙う。
■過去最高順位へ気持ちを一つに 男子の薄根主将
男子4区の薄根大河主将(3年)は「過去最高順位の3位以内を目指し全員で気持ちを一つに挑む」と覚悟を示した。京都市入り後、試走を重ねてコースの状態などを冷静に確認。チームは適度な緊張感を持ちながらも、リラックスした雰囲気を保っている。「これまで支えてくれた周囲への感謝を忘れず、都大路を笑顔で走り抜く」と力を込めた。
■女子 1、2区で順位伸ばす
学法石川女子はエース区間1区に岩崎麻知子(3年)を起用した。今月の記録会で3000メートルの記録を更新し、調子を上げている。2区は県高校駅伝でアンカーを務めた平尾暁絵(同)に託した。全体の約半分の距離を占める1、2区で順位を伸ばすレース展開を狙っている。
3キロのスピード区間3区は鈴木和香奈(同)が走る。4区は佐藤美空、アンカーは山田桃子の2年生コンビが担う。
2020(令和2)年以来の入賞を視界に捉える。
■楽しんで走って仲間に思い託す 女子の佐藤主将
女子の佐藤瑠香主将(3年)はチーム状況について「モチベーションが高く、体調も万全」と順調な調整ぶりを明かした。この日は軽めの練習で汗を流した。自身はメンバーからは外れたが、「今の5人がベストのメンバー。楽しんで走ってほしい」と仲間にレースを託した。「チーム一丸で過去最高の8位を超えたい」と意気込みを語った。
■10年連続で出場 学法石川女子を表彰
開会式の席上、10年連続出場を果たした学法石川女子が連続出場校として表彰された。森涼校長が大会関係者から表彰状を手渡された。
■男女両主将に激励金手渡す 関西県人会
関西県人会は開会式終了後、市内のホテルで学法石川男女の激励会を開いた。
田崎公司会長(西会津町出身)が「男女の入賞、優勝を心から祈っている」とエールを送り、男子の薄根大河、女子の佐藤瑠香両主将に激励金を手渡した。松田和宏監督が謝辞を述べた。同県人会の吉田茂スポーツ委員長(泉崎村出身)が立ち会った。