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大相撲、若元春関(福島出身)が新小結に昇進 関脇の若隆景関と兄弟三役 若貴以来史上4組目

2022.12.27 09:26
番付表を手に笑顔を見せる若元春関(日本相撲協会提供)

 日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の新番付を発表した。福島市出身の若元春関(29)=本名・大波港さん、荒汐部屋=が新小結に昇進し、弟の関脇若隆景関(28)=本名・大波渥さん、同=と史上4組目の兄弟三役となった。兄弟同時三役となるのは3組目で、1992(平成4)年春場所の小結若花田(若乃花)、関脇貴花田(貴乃花)以来31年ぶりとなる。

 若元春関は同日、オンラインで記者会見し、「毎日死に物狂いでやってきた。相撲人生で間違いなく一番いい1年になった」とうなずいた。「負けのイメージが付かない人が三役。攻め込まれても受け止め押し返したい」と取組の内容を追い求める覚悟を示した。

 若隆景関との兄弟三役に「両方の勝ち負けが注目されてしまうので、足を引っ張らないようにする」と語った。

 吉井田小時代に相撲を始め、学法福島高から荒汐部屋に入った。2011年九州場所で初土俵を踏んだ。左四つや寄りを得意としている。

 新入幕した今年の初場所から3場所連続で9勝6敗と結果を残した。東前頭4枚目で臨んだ名古屋場所は負け越したが、秋場所と九州場所で2桁白星を挙げた。幕内年間53勝は4位。

 若隆景関は昨年の名古屋場所で小結となり、新関脇で臨んだ今年の春場所で初優勝した。

 祖父は元小結若葉山(埼玉県出身)、父政志さん(55)は元幕下若信夫。若元春関と兄の幕下若隆元さん(30)=本名・大波渡さん、荒汐部屋=、若隆景関は「大波三兄弟」として親しまれている。

 戦後の福島県出身力士の三役は時津山、信夫山、栃東(先代)、玉乃島、若隆景関。いずれも最高位は関脇。

 若花田、貴花田の他に逆鉾、寺尾が兄弟同時三役。初代若ノ花、初代貴ノ花も兄弟三役だった。