▽男子1回戦 清風 2-1 相馬(25-22、22-25、25-20)
相馬が接戦の末、清風に敗れた。相馬は第1セット、サーブで守備を崩され先取された。第2セットは中盤に井沢亮(3年)のスパイクで追い付くと、佐藤楓也(同)らの得点でリードを広げ、奪い返した。第3セットは先制に成功したが序盤に同点に追い付かれると、4連続得点を許し離された。終盤に3連続得点し迫ったが、一歩及ばなかった。
■井沢奮闘、15得点 「全国16強」後輩に託す
チーム最多の15得点を記録した相馬の井沢亮(3年)は「勝てる試合だったので悔しい」と1回戦敗退に目を潤ませた。
第1セットは落としたが「気持ちで負けない」と気合を入れ直した。「県予選以降、磨いてきたものを生かす」と第2セット以降、多彩な攻撃を繰り出した。冷静にストレートとクロスを打ち分け、相手にブロックを絞らせなかった。守備でもレシーブなどで奮闘し意地を見せた。
高校3年間、仲間と共に毎日つらい練習を乗り越え、絆を強めた。主将でセッターの新妻権(ちから)=3年=とは、共にいわき市出身で、高校に入学してから同じ下宿で生活してきた。「自分を信じてトスを上げてくれる」と互いの信頼は強固になった。息の合ったプレーを武器にチームを全国に導き、大舞台に立った。
大学に進学し、競技を続ける。「1年生から試合に出たい」と意欲を語る。後輩には「全国16強を目指してほしい」と託した。
■エース佐藤楓 不完全燃焼 「仲間ともっと戦いたかった」
相馬のエース佐藤楓也(3年)は「仲間ともっと戦いたかった」と悔しさにじませた。序盤から相手の厳しいマークを受けた。3枚のブロックを打ち破ることができず、「うまく決め切れなかった」と肩を落とした。全国ベスト16入りの目標には届かなかったが「初の春高は想像していたよりワクワクしたし、楽しかった」と振り返り、コートを去った。