サッカー日本代表の専属シェフとして海外遠征に帯同し選手を食事面で支えた西芳照さん(60)=南相馬市小高区出身、広野町在住=への福島民報スポーツ大賞特別賞の贈呈式は20日、福島県いわき市で行われた。
福島民報社の芳見弘一社長が表彰状と盾、副賞を手渡した。芳見社長は「国民に感動を届けた日本代表を食で支えてくれた。県民を代表して感謝を伝えたい」とたたえた。西さんは「名誉ある賞をいただき、身の引き締まる思い」と礼を述べた。贈呈式はいわき市鹿島町の鹿島ショッピングセンター・エブリア内で西さんが経営するレストラン「ニシズキッチン」で行われた。
西さんは2004(平成16)年に日本代表の専属シェフになり、ワールドカップ(W杯)では2006年ドイツ大会から2022年カタール大会まで5大会連続で同行した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後は食を通し地域復興にも貢献している。