日本サッカー協会(JFA)の選手育成機関「JFAアカデミー福島」男子の入校式が6日、Jヴィレッジ(福島県楢葉町・広野町)で行われた。18期生の18人が世界を見据え、新たな一歩を踏み出した。
式ではJFAの宮本恒靖専務理事が式辞を述べた。鈴木正晃副知事と遠藤智広野町長が祝辞、県サッカー協会の菅野貴夫会長が歓迎の言葉を贈った。日本代表の森保一監督のビデオメッセージが披露された。
在校生代表で17期生の菅原拓斗さんが歓迎。ステージで18人が一人一人自己紹介と決意を披露した。
18人の出身地は福島県をはじめ、青森県や鹿児島県など14県。広野町の柊寮から広野中に通学する。JFA認定コーチ陣の指導を受け技術を磨いていく。
東京電力福島第1原発事故後、静岡県に練習拠点を移していた。男子は中学3年制で、2021(令和3)年4月に福島県での活動を再開し、18期生の入校で3学年がそろった。
女子は中高6年制で6日、静岡県で入校式を行い、7人が入校した。2024年4月に福島県で活動を再開する。
■福島県から大橋さん、塩沢さん入校
福島県からは喜多方市を拠点に活動する会津サントスFCジュニアで活躍した大橋晴一郎さん(12)=本宮市・岩根小出身=と塩沢脩(はる)さん(13)=喜多方市・高郷小出身=の2人が入校した。
突破力のあるドリブルが武器の大橋さんは「先輩やコーチの言葉を大切に成長する。将来は日本を代表する選手になり、ワールドカップに出場したい」と夢を語った。
球威のあるシュートが得意な塩沢さんは「ペナルティーエリア外からのシュートを磨く。サッカー選手としても人としても成長し、日本や海外で活躍したい」と誓った。