陸上の強豪校・学法石川高に、中学時代に輝かしい実績を残した県内選手が入学した。3000メートルの日本中学新記録を樹立した増子陽太選手(鏡石中出身)や全中陸上1500メートル2位の栗村凌選手(若松四中出身)らが、7日に福島県石川町の同校で行われた入学式に臨んだ。仲間と力を高め合い、高校日本一を目指すと誓った。
増子選手は「一からのスタートだと思っている。新しい仲間から刺激を受けている」と目を輝かせた。5000メートル13分台を目標に掲げる。苦手なロードレースやラストスパートの強化に取り組む。「都大路(全国高校駅伝競走大会)優勝に貢献したい」と意気込んだ。
栗村選手はこれまで、陸上の専門家から指導を受けたことはないという。3月から陸上競技部の松田和宏監督の下、練習に励んでいる。「勝負強い選手になる。インターハイで優勝したい」と力を込めた。
女子にも頼もしい戦力が加わった。昨年12月の全国中学校駅伝大会で14人を抜いて最優秀選手賞に選ばれた湯田和未選手(若松一中出身)、1月の全国都道府県対抗女子駅伝競走大会の8区で区間賞に輝いた木戸望乃実選手(石川中出身)らが入部した。
2人はインターハイ3000メートル出場を目標にしている。湯田選手は「スピード強化に努める。レベルの高い練習環境で自分を磨きたい」、木戸選手は「学法石川高に憧れていた。駅伝での勝利に貢献したい」と表情を引き締めた。