競輪で史上4人目のグランドスラム(全G1制覇)を達成した新田祐大選手(福島県会津若松市出身、白河高卒)は11日、競輪を統括するJKAのグランドスラム選手賞を受賞した。新田選手は東京都港区のJKA本部で記者会見し、「常に強い気持ちを持ち続けて挑んできたことが達成につながった。(支えてくれた)皆さんに感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。
新田選手は昨年5月の福島県いわき市での日本選手権(G1)を前に、練習中の落車で負傷した。「G1での活躍は肉体的に諦めないといけないのかなと実感した」と当時の心境を吐露。逆境をはねのけ、昨年10月の寛仁親王牌(G1)を制した。「苦しい中で(グランドスラムを)獲得できたのは、今後の競輪選手人生の中で励みになった。もっともっと頑張らないといけないと奮起させられた」と語った。今後の目標については「年末のグランプリ獲得に向けて頑張る」と宣言した。
表彰式はJKA本部で行われ、JKAの笹部俊雄会長が新田選手に賞状と盾を手渡した。