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帝京安積、初優勝 高校バスケ県予選会男子 福島東稜と全国へ

2023.11.05 10:00
【帝京安積-福島東稜】チーム最多の26得点を挙げ、攻撃をけん引した帝京安積の早坂(右)
初優勝を果たした帝京安積の選手
準優勝した福島東稜の選手

 第60回県高校バスケットボール選手権大会兼第76回全国高校バスケットボール選手権大会県予選会第4日は4日、福島市のあづま総合体育館で男子の決勝リーグ2試合を行った。帝京安積が福島東稜に91-77で勝利し、決勝リーグの通算成績を3勝として初優勝した。準優勝は福島東稜だった。FSG開志は日大東北を87-51で下した。

 全国大会には例年、優勝校が出場しているが、男子は今年、6月の東北NHK杯で本県チームが優勝したため、全国大会(ウインターカップ)の東北ブロック枠を獲得し、2校出場する。

 5日に女子の決勝をあづま総合体育館で行う。男子の帝京安積と福島東稜、女子の優勝チームは12月23日に東京都で開幕するウインターカップに出場する。


◇男子▽決勝リーグ

FSG開志 87(26-18)51 日大東北

        (15-17)

        (24-10)

        (22-6)


帝京安積 91(20-23)77 福島東稜

       (28-20)

       (23-16)

       (20-18)


■エース欠場の帝京安積 早坂が穴埋める

 「出られない仲間のために、必ず勝とう」。帝京安積の選手は今年最後の県内高校王者を決める福島東稜との戦いを前に心を一つにした。

 この日の試合、エースの菅野陸(3年)が、所属する学校のクラスが感染症の流行により学級閉鎖となったため、大会規定で出場停止となった。菅野からは前日、チームのグループラインに「俺がいなくても絶対に勝ってくれ」とのメッセージが送られていた。チームは10月30日の試合で既にウインターカップへの切符を手にしていたが、優勝を目指す士気はさらに高まった。

 早坂玲二(3年)は「陸がいない分、自分が決めてやると覚悟を決めていた」と、積極的なインサイドへのドライブから多くのシュートを放ち、チーム最多の26得点を挙げた。チームのトップスコアラーの菅野の穴を埋める活躍を見せ、攻撃をけん引した。

 県チャンピオンの称号を手にし、初のウインターカップに挑む。早坂は「憧れの舞台で緊張はあると思うが帝京安積らしい戦いで勝ち進みたい」と言葉に力を込めた。


■ミスが続きリード守れず 福島東稜

 2年ぶりの優勝を目指した福島東稜は身長2メートル3センチの留学生アデバヨ・オニロルワ・ジョセフ(2年)を中心としたオフェンスで第1クオーターにリードを奪ったが、ターンオーバーなどのミスが続き、逆転を許した。

 この日15得点を挙げた福島東稜の小倉志龍(2年)は「負けはしたが、夏からの改善してきたチームの連係面で、良さは出せた」と悔しさを抑えながら試合を振り返った。

 ウインターカップに向けて「負けたままでは終われない。8強入りを目標に、練習に励む」と前を向いた。