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福島県・聖光学院高OB「あの頃に戻れた」 コロナ禍で甲子園大会中止 2020年の球児が交流試合

2023.12.01 09:26
七回2死一塁、7番小松の左中間三塁打で生還した走者を笑顔で迎える聖光ナイン

 コロナ禍で中止された2020(令和2)年の全国高校野球選手権大会当時、3年生だった選手による「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児野球大会」は30日、兵庫県内4会場で交流試合を実施した。聖光学院高OBの14人は姫路市のウインク球場で神村学園(鹿児島県)と対戦し、5―3で勝利した。

 聖光学院は一回、1番藤原楓凡(かなみ)の中越え三塁打、続く2番佐藤銀時の犠飛で先制。四回、藤原の左越え2塁打や3番川島浩輝の犠飛などで3点を追加。時間切れのため最終回となった七回2死一塁で7番小松優都が左中間に三塁打を放ち、5点目を挙げた。四回に2者連続本塁打を浴びたが、先発渡嘉敷乾ら4人の継投で反撃を抑えこんだ。

 斎藤智也監督が采配を振るい、3年前に使っていたサインで選手に指示を出した。長打で勝利に貢献した藤原は「サインは全て覚えていて違和感なく戦えた。あの頃に戻れたようで幸せだった」と喜びをかみしめた。

 斎藤監督は「この球場が甲子園という思いで臨んだ。教え子が昔のように気持ちよくプレーしてくれたのが何よりうれしい」と目を細めた。

 大会は2020年に甲子園を目指していた学生が発案し、有志と企画。同年に各地で開かれた独自大会で優勝した45校の当時の3年生約700人が参加している。最終日の1日も交流試合を行う。