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尚志高、最終戦飾り福島県勢過去最高の2位 サッカープレミア東地区 ファイナルは逃す

2023.12.04 09:14
【川崎―尚志】後半37分、尚志のFW網代が勝ち越しゴールを決める

 サッカーの高校生年代最高峰「高円宮杯JFAU―18プレミアリーグ」は3日、各地で最終節となる第22節12試合を行った。東地区で前節まで3位の尚志高は川崎市の等々力陸上競技場で、勝ち点で並ぶ2位川崎フロンターレU―18と戦い、2―1で勝利した。通算成績を15勝4分け3敗として勝ち点を49に伸ばしたが、前節まで首位の青森山田高がFC東京U―18に勝利し勝ち点を51としたため、尚志高は地区2位でリーグを終えた。福島県勢で過去最高成績を残したが、東西両地区の代表が日本一を懸けて戦うファイナル進出はならなかった。

 プレミアリーグは各地区を代表する高校やクラブユースの強豪が東西2地区、12チームずつに分かれ、ホーム&アウェー方式の総当たりで戦った。

   ◇  ◇

 神奈川県川崎市の等々力陸上競技場で3日に行われたサッカーの「高円宮杯JFAU―18プレミアリーグ」最終節。優勝の可能性を残していた郡山市の尚志高は昨年王者の川崎フロンターレU―18に競り勝ち、県勢過去最高の2位に食い込んだ。強豪がひしめくリーグでの戦いを通し、攻守でたくましく成長した。「次こそ全国制覇を」。28日開幕の全国高校選手権に全てをぶつける。

 勝ち点で並んでいた川崎を下し、選手は抱き合いながら勝利の喜びをかみしめた。「プレミア参戦は昨年の3年生のプレゼントだったが、2位は自分たちが頑張った結果」。勝ち越し点を決めたFW網代陽勇(3年)は日本一が決まるファイナル進出を逃した悔しさをにじませつつ胸を張った。

 開幕当初は残留が第一目標だった。2011(平成23)年と2019年にプレミアで戦ったが、いずれも最下位で降格した。仲村浩二監督(51)は尚志のパスサッカーを体現できる選手層の厚いチームを目指した。

 各ポジションに2年生から主力で出場していた選手がそろった。U―19日本代表のMF安斎悠人(3年)とMF神田拓人(同)、同代表候補の網代らが国際大会や合宿で抜けても、戦力は落ちなかった。

 全国高校選手権は31日、初戦の2回戦で前回覇者の岡山学芸館と対戦する。主将のDF渡辺優空(3年)は「2位の悔しさをモチベーションに必ず優勝する」と、県勢初の頂点に立つ覚悟を見せた。