バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズを運営する福島スポーツエンタテインメントは19日、エンリケ・スニガSVHC(スーパーバイジングヘッドコーチ)=(47)=との契約を解除し、後任のHC(ヘッドコーチ)に福島県郡山市出身の栗原貴宏AC(アシスタントコーチ)=(36)=が就くと発表した。シーズン途中での指揮官交代はBリーグ参入後初めて。
スニガ氏はクラブ史上初の外国籍指揮官として今季就任した。しかし60試合のうち23試合を終えて8勝15敗と苦しみ、東地区5位に低迷していた。
栗原新HCは20日、同地区首位のアルティーリ千葉とのホーム戦から指揮する。エリック・ウェイスリングHCはACとなる。
シーズン前半での交代はBリーグで異例だ。今季は開幕5戦目から5連敗を喫した。連勝は1度のみ。福島スポーツエンタテインメントの西田創社長(40)は選手のプレー時間が偏り、終盤まで体力が持たず逆転負けする試合が多いと指摘。「選手の能力を最大限に生かすため」と決断の理由を語った。
新HCの栗原氏を、選手からの信頼が厚く、常に冷静な観察眼を持つと評価する。「期待に添えない結果となっており申し訳ない。必ず挽回し、1部に昇格する」とファンに決意を示した。