東京都の東京体育館などで23日に開幕した全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)で、2年ぶりの出場を果たした男子の福島東稜は、磨いてきたチームプレーで初戦を突破し、好発進した。
6月の東北高校男女バスケットボール選手権大会兼NHK杯大会を初制覇し、今大会の本県代表枠を二つにした。勢いに乗って夏の全国高校総体(インターハイ)に臨んだが、結果は初戦敗退。今大会の県予選も決勝で帝京安積に敗れた。代表枠2に救われ、帝京安積と共に今回の大舞台に進んだ。
負けの悔しさが選手を強くした。登録メンバー15人のうち3年生は4人のみ。1、2年生が中心のため、好不調の波が大きいのが課題だった。連係不足が目立つ場面もあり、大会直前まで妥協せずに練習を積んだ。1対1で相手をマークするしつこい守備、高身長の留学生らを生かした攻撃の精度を高めた。成果は表れ、この日の大差での勝利につながった。
2022(令和4)年11月に就任した渡部浩一監督(56)にとって全国1勝目となった。
主将の佐藤獅恩(しおん)さん(3年)は「監督を信じて練習に励んできた。期待に応えられてよかった」と胸を張った。